電気安全に関するQ&A FAQ
カンリちゃん
QUESTION 87

最近、スティック型やロボット型などいろいろなタイプの掃除機が出ていますが、どれを選べばいいのか迷います。選び方のポイントなどを教えてください。

ANSWER

掃除機のタイプには形の違いだけでなく、それぞれ特徴があります。使い方や使う場所など、使う人のライフスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。

まもるくん
openAI

毎年5月30日は、「ご(5)み(3)ゼロ(0)」の語呂合わせで「ごみゼロの日」、そして「掃除機の日」です。梅雨に入る前の気候のいい時期は、お部屋をスッキリきれいにするチャンス。また、掃除機の性能や機能を見直し、新しい掃除機を検討する良い機会でもあります。

掃除機の種類と特徴

吸引方式の違い

紙パック式

掃除機内にセットした紙パックにゴミがたまり、紙パックがいっぱいになったらそのまま捨てることができます。手を汚さずゴミ処理ができますが、ゴミがたまると吸引力が落ち、紙パックの定期的な補充が必要です。

サイクロン式

モーターの力で吸引し、吸引した空気とゴミを遠心力で分離し、ダストカップにたまったゴミをそのまま捨てることができます。吸引力が落ちにくいのが特徴ですが、ダストカップやフィルターの定期的な掃除が必要です。

形の違い

キャニスター型

キャニスター型

本体に車輪がついている従来からある掃除機で、近年ではコンパクト化・軽量化が進んでいます。コード式が主流で、コンセントから給電し続けるので吸引力が落ちませんが、コードが届かない場合や場所を移動するたびにコンセントの抜き差しが必要です。

スティック型

スティック型

スリムな形状で場所を取らず、軽量であるため片手で気軽に掃除ができ、持ち運びしやすので階段の掃除にも便利。ノズルを取り替えればハンディークリーナーとしても活用できます。コードレスタイプの場合は、充電切れなどを起こさぬよう使用するたびに充電する必要があります。

ロボット型

ロボット型

自動で動くロボット型は、掃除が終わると自らベースに戻り充電を開始します。 また、センサーが段差を感知し落下を回避します。中には、部屋の環境を学習するAIが搭載されたタイプや、回収したゴミがベース内の紙パックに収集されるタイプ、水拭きもできるものもあります。

掃除機選びで重視するポイント

掃除機選びで重視するポイントベスト3は、1位「吸引力」、2位「サイズ・重さ」、3位「使いやすさ」で、次いで「お手入れ」「運転音」「機能性」という調査結果があります。吸引力が重要なのはもちろん、使っていて負担にならない大きさや重さ、どこにどのようにしまうかといったことも掃除機選びのポイントになります。

ライフスタイルに合わせた選び方

1人暮らしや、ワンルームマンションの場合は、設置スペースを取らない「スティック型」の掃除機がおすすめです。戸建て住宅やファミリータイプのマンションなどでは、部屋数が多く、掃除の時間も長くなるので、バッテリー切れの心配が無いコード式の「キャニスター型」のほうがよいでしょう。コードレスのスティック型と併用すれば階段などの掃除が楽になります。
普段、自宅にいる時間が短く、効率的で快適に暮らしたい方には、自動掃除・遠隔操作が可能な「ロボット型」がおすすめです。

パナソニック紙パック式キャニスター掃除機PJ240G-W
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日立コードレススティッククリーナーパワかるスティックPV-BL50M
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アイロボット掃除機&床拭きロボットRoomba Combo™ Essential robot
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掃除機を使用する際の注意点

紙パック式 純正紙パック以外を使用すると、掃除機の吸引力に耐えられない場合があり、モーター部分に異物が侵入し発煙・発火が発生するおそれがあります。
コード式 コードではなくプラグを持ってコンセントから抜かないと、配線やコードが傷つき感電やショートの原因になります。
充電バッテリー式 バッテリーパックを交換する際には、必ずメーカー指定の純正バッテリーを使用しましょう。非純正品には充電状態を管理する安全機能が正常に働かないものもあり発火などの事故が起こるおそれがあります。

広報紙「MiRaI」Vol.86 2025 春号 より転載